朝からバスと電車を乗り継いで、納骨堂から伯母さんのお骨を受け取ってきたわ。
風呂敷で骨壺を包んで、大きめのトートバッグに入れて持ってくるつもりで、準備はして行ったの。
渡してもらったのは、骨壺だけじゃなくて、それを入れている木箱ごとだったのよ。
要りませんとも言いにくかったので、そのまま受け取ったわ。
思いのほか大きくて、風呂敷がやっと縛れるくらいだったし、バックに入らないかもって青くなっちゃったわ。
ほとんど無理やりで詰め込んで、何とか持てるようにはなったけど、意外に重かったのよ。
骨が重いのかどうかは分からないけど、骨壺が重いのかもしれないわね。とにかく予想外の重さだったわ。
電車の駅まで5,6分なんだけど、腰と足が痛くなっちゃって、2度くらい休んで、やっと駅に着いたのよ。
電車運んでたけど、親切な女性が代わってくれて座れたわ。白髪のばあさんが、ヨタヨタしてる感じで、気の毒になっちゃったのかも。とにかくありがたかったわ。
電車だったら、7分くらいで駅に着くんだけど、バスにしたから30分近くかかっちゃったわ。それでもバスの方が乗り換えが少ないから都合がいいと思って乗ったのよ。
何年来気になっていたおばさんのお骨を、やっと我が家に持ってくることができてほっとしたわ。
まだ改葬が終わったわけじゃないから、安心しちゃったらいけないんだけど、胸突き八丁は超えた感じね。
人を葬るってのは、なかなか面倒なものだと思ったわ。